スズキ RG250ガンマ

スズキRG250ガンマの概要

　時は1983年、今までの常識をうち破るセンセーショナルな250CCモデルがスズキから発表されました。GPレーサーRGガンマの名を受け継ぐ、RG250ガンマです。フルカウル、アルミフレーム、サイレンサー付きチャンバー、水冷2サイクル2気筒45馬力エンジン、ANDFなど当時としては最高のメカニズムを結集したこのモデルは「ガンマブーム」を呼び起こし、レーサーレプリカブームの火付け役となったのです。

車両形式	GJ21A
車体寸法	2050×1195×685
車両重量	131kg
エンジン	水冷2ストローク並列2気筒パワーリードバルブ　247cc　45ps/3.8kgm

　わずか一年で廃車となったSDRの次に、知人から5万円で譲り受けたガンマ。RZ250RRかガンマかのどちらにするかということでしたが、RZ250RRは15万円、ガンマは5万円で結局は値段に負けた私。ハンドル・ステップ・チャンバーを社外品に替えていたのをノーマルな状態に戻してもらい譲り受けました。さすが2サイクル250cc、さすが元祖レーサーレプリカ。6000回転を過ぎでからの加速は鋭く、思わずアクセルを閉じたものです。そのかわりに60km/h程度でのクルージングは苦手らしく、エンジンは不機嫌な糞詰まりのような音をたてていました。ポジションは窮屈でハンドルも切れず、いつもアクセルを開き気味にしないと走らない、お世辞にも乗りやすいとはいえないバイクでしたが、長く日常の足として活躍しました。

いいところ

• 車体に似合わず軽い。
• プロテクト効果の高いカウル。
• 2サイクルらしいエンジン特性。
• 足つきがいい。
• 250の2スト車としては、意外といい燃費（18km/l）。
• 6000回転を過ぎてからの加速感。

悪いところ

• ハンドルが切れない。取り回しがしにくい。
• 長時間乗ると、膝と手首が痛くなる窮屈なポジション。
• クラッチが重い。
• 年式のせいかもしれないが、少し気温が低いと目覚めないエンジン。
• 這うようなスピードでの走行は大の苦手。エンスト、半クラ・・苦痛だ。
• 電装系が弱い。雨に濡れると片肺走行、ライトつかない。ヒューズがショートでランプを全部替える羽目に。
• 公称45馬力は嘘だな。とにかく回さないと走らない。