ヤマハSDRの概要
レーサーレプリカ全盛の1987年、新しいコンセプトのオートバイがヤマハから発表されました。その名はSDR(SDIじゃないよ)。クロムメッキのトラスフレームで組まれた軽量ボディーに2サイクル単気筒200ccエンジンを積み、クリップオンハンドル、アルミ製バックステップ、シングルシート、そしてスピードメーターのみのシンプルなインパネと、「軽快な走り」を意識したモデルでした。しかし意欲的な挑戦が市場に受け入れられなかったのか、売れ行きがぱっとしなかったのか、静かに姿を消していきました。
車両形式 | 2TV |
車体寸法 | 1945×1005×680 |
車両重量 | 105kg |
エンジン | 水冷2ストローク単気筒クランクケースリードバルブ 195cc 34ps/2.8kgm |
二輪車免許(中型二輪)を取って初めて買ったのがこのSDR。ぴかぴかの新車で、ならし運転もそこそこにあちこち走り回りました。ただ、前傾の強いポジションは長距離ツーリング向きではありませんでした。購入一年後、SDRに悲劇が訪れます。国道441号を南(旧中村市、現四万十市街地方面)へ気持ちよく走行中、見通しの悪いカーブで対向車に気づかず突然のブレーキングで転倒。運転者(私)は左半身大根おろし状態、SDRは対向車「ランクル70」に轢かれペシャンコ、あえなく廃車となりました。車高の高いランクルでよかった。普通の乗用車ならかなりダメージがあったはず。さすがランクル、傷一つなし(そのときの経験が元で、後にランクルを買ったわけではありませんので・・)。SDRはまだローンも残っていたのに、がっくり。
いいことろ
- とにかく軽い。取り回しが非常に楽。
- YPVS付きのエンジンはトルクもありパワフル。
- やっぱデザインでしょう。ヤマハのデザインはセンスがいい。
- 足つきがいい。両足べったり。
- 非常にいい燃費。30km/l。
- 滅多に見かけなかったレアな存在。
悪いところ
- 軽量小柄なボディーは「50cc?」といわれた。横風にも弱い。
- 細いタンクはニーグリップがしづらく、容量も少ない。
- 長時間乗ると首と腰と手首が痛くなる窮屈なポジション。
- 振動がけっこうある。手も足もしびれる。
- シートが堅い。薄い。尻が痛い。
- やっぱタコメーターは欲しかった。SRXみたいなやつが。
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