建設部門:鋼構造及びコンクリート(コンクリート)
II-1-5 既設コンクリート構造物の調査・点検で利用する試験について,次のうちから2つの方法を取り上げ,原理,測定上の留意点,測定結果を活用する際の留意点について記述せよ。
(a)反発度法によるテストハンマー強度の推定
(b)赤外線サーモグラフィー法(パッシプ法)による内部欠陥の推定
(c)電磁波レーダ法によるかぶり厚さの推定
(d)自然電位法によるコンクリート中鋼材の腐食状況の推定
II-1-6 鉄筋コンクリート部材の体積変化に伴う初期ひび割れを2つ挙げ,それぞれの発生メカニズムを説明せよ。また,それぞれのひび割れについて,異なる視点での制御方法を2つずつ記述せよ。
II-1-7 環境負荷低減を図るために有効と考えられるコンクリート材料を,日本工業規格(JIS)において規定されるコンクリート用混和材から1つ,同じく日本工業規各(JIS)において規定されるコンクリート用骨材から1つ選び,それぞれについて,環境負荷を低減させる理由及びコンクリート構造物への適用を検討する際の留意点について記述せよ。
II-1-8 鉄筋の継手には,重ね継手,圧接継手,溶接継手,機械式継手がある。このうち2つを選び,それぞれの原理,特徴,設計上及び施工上の留意点について記述せよ。
II-2-3 コンクリート構造物について,工期短縮を目的とする検討業務を行うことになった。あなたが担当責任者として業務を進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。
(1)現場打ち施工による工期短縮案及びプレキャスト化による工期短縮案を提案する上で必要とされる検討内容をそれぞれ述べよ。
(2)現場打ち施工による工期短縮案又はプレキャスト化による工期短縮案のうち1つを選び,その検討業務を進める手順について述べよ。
(3)(2)で述べた検討業務を進めるに当たって,設計上及び施工上の留意事項をそれぞれ述べよ。
II-2-4 単位容積質量が1900kg/m3の軽量コンクリート1種(又は軽量骨材コンクリート1種)を,コンクリートボンプにて高所に圧送して床版を施工することになった。あなたが工事の担当責任者として業務を進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。
(1)情報収集,調査,確認すべき内容
(2)業務を進める手順
(3)業務を進める上での留意点
III-3 我が国では,近年,異常気象による豪雨や豪雪,火山の噴火,地震等による自然災害が頻発している。このような中,国民の安全を守るためには,より一層の防災・減災対策を行っていく必要がある。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)建設部門に携わる技術者として,多様な観点から,検討すべき項目を挙げよ。
(2)(1)の検討すべき項目に対し,コンクリートに携わる技術者として,あなたが重要と考える技術的課題を2つ挙げ,その解決策をそれぞれ記述せよ。
(3)(2)で提示した解決策について,その効果と想定されるリスクやデメリットをそれぞれ記述せよ。
III-4 近年の建設業界では,就業者の高齢化や熟練技術者の減少等の問題が深刻化している。その中で,設計・施工技術等のハード面及び仕組み作り等のソフト面の双方で生産性の向上への取組が盛んに行われている。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)コンクリート構造物の建設において生産性を向上するため,あなたが重要と考えるハード面の技術的課題を1つ挙げ,重要と考える理由及び解決策を1つずつ記述せよ。
(2)コンクリート構造物の建設において生産性を向上するため,あなたが重要と考えるソフト面の技術的課題を1つ挙げ,重要と考える理由及び解決策を1つずつ記述せよ。
(3)上記(1)及び(2)であなたが提示した解決策について,それぞれを適用した場合の効果と想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。
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