2013 平成25年度 技術士 選択科目(鋼コン)

13試験問題解答例_鋼構造コンクリート

建設部門:鋼構造及びコンクリート(コンクリート)

II-1-5 塩害環境下にあるコンクリート構造物に対して実施される以下の調査項目から1つ選択し,その調査目的を説明せよ。また,選択した項目の調査・試験方法を1つ挙げ,その概要と技術的留意点を述べよ。
1)腐食ひび割れ 2)塩化物イオン含有量 3)浮き・剥離 4)鋼材の腐食


II-1-6 鉄筋コンクリート柱が正負交番繰返し水平力を受けた場合の代表的な破壊形態を2つ挙げ,それぞれの特徴を説明せよ。また,その特徴を踏まえて,耐震設計上の留意点を述べよ。


II-1-7 アルカリシリカ反応に伴うコンクリート構造物の劣化のメカニズムを説明せよ。また,アルカリシリカ反応の抑制対策を1つ挙げ,その概要と技術的課題を述べよ。


II-1-8 設計基準強度50~100N/mm2クラスの高強度コンクリートについて,そのフレッシュ時及び硬化後の性質を説明せよ。また,その性質を踏まえて,製造又は施工を行う上での留意点を述べよ。


II-2-3 社会資本であるコンクリート構造物の長寿命化を図るためには,施工時の初期欠陥を防止することが極めて重要である。夏季は施工時の初期欠陥が起こりやすく,特に注意が必要である。こうした状況において,夏季に,高密度配筋となる柱とはりの接合部の施工を行うこととなった。この業務を担当して,コンクリートの製造・運搬,打込み・締固めを行うに当たり,施工時の初期欠陥を防止することを念頭にして,下記の内容について記述せよ。
(1)計画段階で検討すべき事項
(2)業務を進める手順
(3)以下のうち,いずれかの業務を進める際に留意すべき事項
「コンクリートの製造・運搬」,あるいは,「打込み・締固め」


II-2-4 既設構造物の中には,材料劣化は生じていないが,既存不適格であるものが存在する。このような構造物の適切な補強設計を行うためには,詳細な情報が必要となるが,建設後数十年を超える構造物では,設計図書(図面・計算書等)が残っていない場合がある。こうした状況において,設計図書のないコンクリート構造物の耐荷又は耐震のいずれかの補強設計を行うこととなった。この業務を担当者として進めるに当たり,既存不適格である構造物を1つ想定し,下記の内容について記述せよ。
(1)業務を行うに当たって調査すべき事項
(2)構造物の現状の性能評価と補強設計の手順
(3)合理的な補強設計とするために留意すべき事項


III-3 近年の建設投資の急激な減少に伴い,建設業界の就業者数は年々減少しており,また,就業者の高齢化や若年入職者の減少から,現場では生産性の低下が懸念されている。一方,今後増加する社会資本の大規模更新や,震災復興事業の本格化等に対応するため,さらなる生産性の向上が求められている。このような状況を考慮して,以下の問いに答えよ。
(1)コンクリート構造物の建設において,生産性を向上するために検討すべき項目を多様な観点から記述せよ。
(2)上述した検討すべき項目のうち,あなたがコンクリートの技術士として重要であると考える技術的課題を1つ挙げ,実現可能な解決策を2つ提示せよ。
(3)あなたの提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに,想定されるリスクについて記述せよ。


III-4 我が国の社会資本の多くは,高度経済成長期に整備され,今後,急速に社会資本の老朽化が進むことが予想されている。しかしながら,社会資本への大規模な投資を持続的に行うことは期待できない状況にある。このような状況を考慮して,以下の問いに答えよ。
(1)既存ストックとしてのコンクリート構造物の延命化を図るために,検討すべき項目をハード・ソフト両面の多様な観点から記述せよ。
(2)上述した検討すべき項目のうち,あなたがコンクリートの技術士として重要であると考える技術的課題を1つ挙げ,実現可能な解決策を2つ提示せよ。
(3)あなたの提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに,想定されるリスクについて記述せよ。

解答例まとめ

コメント

タイトルとURLをコピーしました