建設部門:鋼構造及びコンクリート(コンクリート)
II-1-5 鋼とコンクリートの複合構造は,合成構造と混合構造に大別される。鋼部材とコンクリート部材を連結して1つの構造体とした混合構造について,以下の問いに答えよ。
(1)混合構造を採用する目的について,構造形式を1つ挙げ説明せよ。
(2)(1)で挙げた構造形式について,設計及び施工の留意点を各々1つ以上述べよ。
II-1-6 JISA6204:2011に規定されているコンクリート用化学混和剤のうち,主たる目的が異なる2種類を挙げ,それぞれについて,使用の目的,作用機構,留意点について述べよ。なお,高性能化したことは主たる目的には含まれない。
II-1-7 暑中コンクリートとして施工する場合に,材料・配合,運搬,打込み及び養生の観点のうち2項目について,品質を確保する上での留意すべき事項, 並びにその留意すべき理由と対策を述べよ。
II-1-8 沿岸部に立地する鉄筋コンクリート構造物においては,塩害に対する対策が重要となる。塩害における4つのステージ(潜伏期,進展期,加速期,劣化期)の中で,潜伏期以外の2つを選び,その特徴を簡潔に述べよ。さらに,新規に鉄筋コンクリート構造物を設計・施工する際,鋼材を発錆させないための対策項目を3つ挙げよ。
II-2-3 温暖な海岸地域にある鉄筋コンクリート構造物に錆汁を伴うひび割れが見つかった。耐久性を回復させるために補修計画の策定を行うこととなった。あなたが担当責任者として業務を進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。
(1)調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順について,留意すべき点,工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
II-2-4 大規模地震への震災対策として,重要構造物(道路・鉄道等の基幹的交通インフラ及び基幹施設)に対する耐震補強を行うこととなった。あなたが担当責任者として業務を進めるに当たり,震災後の機能確保の観点から下記の内容について記述せよ。
(1)重要構造物のうち対象とする既設コンクリート構造物を1つ挙げ,その震災後に求める機能と要求性能のレベルを簡潔に述べた上で,調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順について,留意すべき点,工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
III-3 新興国・開発途上国が経済成長を図る上でインフラの整備は重要な課題であり,大量の需要が見込まれている。我が国は,質の高いインフラ整備を通して関係国の経済や社会的基盤強化に貢献するため,インフラシステムの海外展開に積極的に取り組んでいる。
このような状況下で,あなたがコンクリート技術者として海外インフラ整備に従事する機会を得たとして,以下の問いに答えよ
(1)技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
III-4 平成27年末に開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)においてパリ協定が締結され,これを踏まえ我が国では二酸化炭素等の温室効果ガスの中長期削減目標が示され,この達成に向けて取り組むことが定められている。建設分野のうち,コンクリート構造物の企画・設計・施工・維持管理・更新に至るまでの活動において,多くの二酸化炭素等の温室効果ガスが排出されている現状を踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)二酸化炭素等の温室効果ガスを削減していくために,コンクリートに携わる技術者の立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
上記問題の解答まとめ
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