初級システムアドミニストレーター

01コンピューター

1997.10.25
1997.12.22

初級シスアドとは

 シスアド(初級システムアドミニストレーター)とは、情報処理技術者の国家資格の一つです。以前は情報処理技術者の国家資格は、特殊、第一種、第二種、オンラインの区分がされていましたが、近年パーソナルコンピューターの普及に伴い、システム開発の立場ではなくシステム利用者の立場での指導的役割を担う情報処理技術者の役割がクローズアップされるようになりました。平成6年度から実施されるようになった初級システムアドミニストレーターは、エンドユーザーに最も近い立場での情報処理技術者資格です。
 参考までに、現在(1997年時点)行われている情報処理技術者資格試験には次のようなものがあります。

  • プロジェクトマネージャー試験 (27歳以上)
  • システム運用エンジニア試験 (25歳以上)
  • システムアナリスト資格試験 (27歳以上)
  • システム監査技術者試験 (27歳以上)
  • アプリケーションエンジニア試験 (25歳以上)
  • プロダクションエンジニア試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • マイコン応用システムエンジニア試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 第一種情報処理技術者試験
  • 第二種情報処理技術者試験
  • 上級システムアドミニストレータ試験
  • 初級システムアドミニストレータ試験

 このうち、年齢等を特に問わず高等学校卒業程度の知識で受験可能なのが、初級システムアドミニストレーターと第二種情報処理技術者です。

シスアド受験記

 試験日は平成9年10月19日(日)。試験会場は高知市旭の高知学園校舎。この日は初級シスアドの他に、第二種、上級シスアド、ネットワーク、アプリケーション、監査、アナリストの試験が同じ会場で行われました。ある資料で、初級シスアドを受験する年齢層の分布を記したものがあり、それには、18歳から20歳までの年齢層の人間が最も多いように書かれていましたが、その資料のとおり、初級シスアドの会場には学生服姿の高校生や、制服姿の専門学校生があふれており(ほぼ9割)、私のような30近い半中年世代人間や、さらにお年を召された方は非常に少なかったように思います。私のいた教室で、唯一おじさん(40半ばか?)が私の右隣に座っていました(会場が高校校舎ですから、学生服のにーちゃんたちが一番似合っていた)。年齢のギャップ、そして、勉強不足を感じながらの受験でしたが、正直言って、私はシスアドの試験を少々なめていたかと思います。事前にWWWや書店で問題集を探し、一応解くには解いてみましたが、感想は「なんだこんなものか」というような、社会人で日常業務でパソコンを使っている人間にとっては「当たり前だ」的内容の問題が多かったため、受験3ヶ月程前にちょっと勉強しただけで後は特に何もやっていませんでした。(特に今年は台風19号のおかげで仕事が忙しく、試験1ヶ月前は勉強するどころではなかった。と逃げ口上)。ま、何とかなるでしょ、と簡単な気持ちで試験前日に高知市泊(勉強なんかほとんどしないでBEER)。
 
 試験当日、さすがに焦って会場でぱらぱらと参考書を開いて怪しい項目をチェックしては見たものの、頭に入るはずはなし。そして午前9時30分、試験開始。午前中80問(全問必須解答)。いきなり第1問からつまづく。「ワークサンプリング法」とは?なんじゃこれは?おまけに第2問、会計帳簿に記帳しないものはどれか(社有車の事故全壊、建物消失)・・・・頭がいきなりパニック状態。おまけに隣のおじさんはしゃかしゃか問題を解いている・・・おちつけ、80問ある。時間も2時間30分ある。そのうちぺらぺらと問題用紙をめくっていくと、「あ、さっき参考書にあったやつと同じだ」「パソコンのカタログの見方ね」みたいな問題があり、何とか落ちつきを取り戻し、ごしごしとマークシートを塗りつぶしていき試験終了30分前には無事退室。ふー。でも、落ちついて考えれば何とかなる問題がほとんどじゃないか、なんとかなっただろうと気を取り直す。ラーメンで昼食。
 
 午後の部。問題数は必須4問、選択3問と少ないものの、具体例による表計算の問題や事務改善に関する問題、データベースとSQLに関する問題などで、非常に悩む。おまけに問題が複数ページにわたり記されているため、設問に答えるのにあっちのページをめくり、またこっちに戻り、照らし合わせにパニック状態。おまけにここでも隣のおじさんはしゃかしゃか問題を解いている(ようにみえる)。這々の体で問題を解いて(というか、終いの方には投げやりでやってしまった)、教室を出たのが午後2時50分。午前9時30分から始まり、やっと終わったながーい一日でした。

受験後記

 感じたこと。初級シスアド試験をなめてはいけない。結構パニくってしまった。隣のおじさんはえらかった。試験は若いうちに受けろ。高校生にはかなわない。いやいや、情報処理(コンピューター)の世界は秒進分歩です。日夜努力研鑽を惜しまぬこと。試験場で見る問題はやたらと難しく感じる(後から冷静に考えてみれば、なんてことはないものもある)。試験問題を持ち帰っていいのにはびっくりしました。もし落ちたらまた来年頑張ろう。もし受かったら、次は第二種か上級シスアドをめざす?

合格

 大変ご心配をおかけしました(かけてないって)初級シスアド試験ですが、無事合格通知が届きました。めでたしめでたし。実は、合格証書が自宅に届くまでに新聞(高知新聞)に発表があり、名前が載っていたので「受かったようだ」とは思っていましたが、慎重に証書が届くのを待っておりました。12月18日に新聞発表より実に9日遅れで合格証書が届きました。これで確信。

 合格通知が新聞に載っていた日に、職場の方から、「シスアドいうて、いったい何ながぞ?」「なんか役に立つがか?」などと質問を受けましたが、「別にそんなに役に立つ資格ではないです。これがないとコンピューターをさわれん訳ではないですから。」と返事をしたら、「なんちゃにならんにゃ(なんの役にもたたんな)。」と、優しいお声。ま、そりゃそうですけどね。

 今度は、第二種を目指す? とりあえず3月の試験は間に合わないので、今度の10月をめどに頑張って勉強しましょう。言語は昔かじったFORTRANだ!!


  • 情報処理技術者試験の改正(2009年)により、初級システムアドミニストレータは廃止されています。
  • 「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」の能力を証明する資格として、ITパスポート試験が2009年より実施されています。

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