※この投稿は旧サイトからそのまま記事を移行したものであり、内容は作成当時のままです。ご容赦ください。
2003年10月12日。高知市へ出張のため出かけましたが、時間があったので「オリンパスのE-1も販売を開始したし、冷やかしにいってみるか」と、カメラのキタムラ堺町店へ。これまでも幾度となくキタムラへよっては、E-1のデモ機や*istD、10DやkissDをガラス越しに眺めていましたが、この日に限って「見せてください」とお願いしたのがことの始まりとなりました。数十分後、私はE-1とDigitalZUIKO14-54の入った手提げ袋を手に店を出ることに・・・。ああ、また衝動買い。
ちなみにkissDはあまりにも安っぽいので却下(安物買いの銭失いはもういやだ)。*istDはペンタックス派でもレンズを持っているわけでもなく、ペンタを使ったこともないので見送り。D100は古くなっているのでパス。E-1とEOS10Dを手に取って比較してみました。
標準レンズ(35mm相当画角28-105or28-80)とした場合、
大きさ 10D>E-1
価格 E-1≒10D(レンズによっては10D>E-1)
操作感 E-1>10D(E-10慣れしているせい?)
質感 E-1≒10D(ともにボディはダイカスト製)
キヤノンのEOS-EFレンズも多少は持っているけど、安物だし広角側が不足するのでどうせレンズも買うようになる。10Dは広角側28mmからのレンズを考えた場合、純正ではEF17-40か16-35、シグマ製なら15-30か17-35となりますが、これらのレンズはかなり大きく重たいです。また、EFならお値段もけっこうなものになります。レリースのショックもミラーが小さいE-1の方がはるかに小さいし、なによりキヤノンはモデルチェンジが速すぎるので後悔することになりかねない。E-1はオリンパスの旗艦機でもあり、作りは相当気合いが入っている・・・それならデジタル専用設計のE-1にしよう、ということで、E-1にしてしまいました。
店頭でのE-1操作インプレ
- 起動は1~2秒。E-10のようなイライラ感はない。
- レリースラグは少ない。
- レリースボタンが浅い。さわっただけなのにシャッターが落ちるような気がする(慣れたら問題ない)。
- AFは速い。EOS10Dより速く感じました。音も静かです。
- ミラーショックも小さい。EOSが「ガシャガシャ」ならE-1は「カタカタ」という感じ。
- 連射も速い(・・連射は必要ありませんが)。バッファが大きいので12枚までならCF書き込みと撮影が同時に可能。
- MFは電動ですがピント合わせは楽。E-10とは比較にならない位楽。
- 14-54レンズはマクロ撮影に十分使える。
- 画像再生も速い。E-10とは段違い(E-10が遅すぎか?)。
あまりにもE-1が快適に使えるので、迷いが吹っ切れてしまいました。
本日のお会計
- 本体 オリンパスE-1
- レンズ ズイコーデジタル14-54
- フィルター ケンコーL41
- メモリーカード ハギワラHPC-CF512V
迷いと共に財形貯蓄もふっとびました・・・・。
本体
ストラップ
リチウムイオン電池パック
同 充電器
USBケーブル
IEEE1394ケーブル
CD-ROM×2
説明書
レンズ本体
レンズケース
キャップ
フード
説明書
フロント
内蔵フラッシュはなし
リヤ
設定メニューは日本語です
(切り替え可能)
ズームワイド端
ズームテレ端
伸びますが回転はしません。
上部
E-10と似ています。
モードダイヤルは真ん中のボタンを押しながら回します。
E-10と比較すると、ISOとBKTのボタンが追加されました。
ファインダー
明るくて見やすい。
マウントとミラー
ミラーが小さい!!
マウントとミラー
EOS100Pとの比較
ミラーが小さいことがよくわかります。
フロント
よくよく考えると
E-10のレンズはかなり大きい
リヤ
ぱっと見区別がしにくい
左 E-10
右 E-1
上から
L型のフォルムは
そっくり
レンズフード装着
側面
E-10は厚みがある。
高さはE-1が少し高い。
ストラップ
どちらも立派なものではないが
ロゴがプリントでしょぼいのはE-10
E-1はロゴが刺繍です。
とりあえずE-1での作例
バッテリーの充電は2時間程度で終了しました。でもすでに夜中になっていたので、室内での作例を2つほど。
14-54レンズのマクロ性能はすごいです。説明書では0.22m~となっていましたが、実際にはテレ端・ワイド端でこんなによれます。(0.22mは、レンズ筒先からではなくCCDからの距離だそうです。納得。)
E-1購入から約1ヶ月がたちました。撮影は快調、撮影枚数は03年10月31日現在で516枚になりました。つくづくデジカメって便利と思います。電池がある限り、メモリーカードの容量がある限り、フィルム代だの現像代だの気にしないでシャッターが押せる。E-1購入までは、しばらくはEOS+リバーサル現像で頑張ってみようか・・と思っていましたが、この手軽さに慣れてしまったらフィルムカメラには戻れません(・・トレビ6本パックが半分眠ったままです)。 使ってみていろいろと気が付いたこともありました。
いいところ
- バッテリーが長持ちする。3週間本体に入れ放しで460枚撮影できた。
- バッテリー充電も速い。2時間で完了。
- ISO感度切り替えボタンが独立して置かれたのは便利。
- 附属のオリンパスビュアーは使える。スライド感覚で画像が見える。RAW現像もできる。
- ファインダーが明るい。見やすい。視野率100%。
おや?と思うところ
- デジ眼レフ一般にいえるかもしれませんが、手ぶれにシビア。ごまかしがきかない。
- 手ぶれかもしれませんが、解像感がいまひとつかな?
- グリップ形状がやや鋭角すぎか?手の小さい人はもちづらいかも。
- プレビューボタンが押しにくい。左手中指で押しています。右手では押せない。
- スリープからの復帰はシャッターレリースボタンのみ。復帰に約2秒かかる。
- 3点ある測距点が接近しすぎでは?中央しか使わない(使えない)。
- 液晶画面で画像を見たときにやや黄色がかって見える。
- 交換レンズが少ない。高い。
欠点と美点を生かしながら、「道具」としてデジタル一眼を使い込んでいきたいと思います。
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