ハードなランクル、70バン
ランドクルーザー(ランクル)といえば、乗用タイプ(80、100、200ほか)やプラドしかしらないあなた、忘れてはいけません。かつてのトヨタジープから始まる正統派ランクルの真の継承者は、ランドクルーザー70なのです。
すでに国内販売は終了しましたが、70にはショートホイールベースの70、ミドルホイールベースの73、そしてセミロングホイールベースの77があります。
(なぜ77がセミロングか?ロングホイールベースの75というモデルがあるからです。)
私は1995(平成7)年に当時販売していた70バン4ドアLXを購入しました。今では考えられない、若者にも優しい割とお手軽なお値段だったと思います。なお70シリーズは、ガソリンエンジンモデルの4ドアバンとピックアップが、2014年に1年間だけ復刻販売されました。
車両形式 | KC-HZJ77V-MNU |
車体寸法 L×H×W(WB) | 4,685×1,900×1,690(2,730) |
車両重量 | 2,000kg |
乗車定員 | 5名(2名) |
サスペンション | 前後リーフスプリングリジッドアクスル |
エンジン | 1HZ(6気筒OHC4,163cc)135ps/28.5kgm |
最大積載量 | 400kg |
四輪駆動専門誌(懐かしい・・)のように足の伸びを試しているところ。これが限界です。LSDの入ったリヤデフも滑って役に立ちません。
純正タイヤはあっという間にすり減ってしまいました(BSデューラーHT689)。かわりに履かせたのが同じくBSのJeepservice(7.50-6PR-R16)。70の前に乗っていたジムニー(JA11V)でも使いましたが(6.50-6PR-R16)、固くて安いけどノイズと振動はすごいです。肝心なオフロード性能は試すほどの腕もなかったので分かりません。グルーブが深いだけ泥には強いはず。寿命は70の車重に負けてわずか1年。前が先に減ります。
4200ccという国産小型貨物車の中では最大の排気量を誇る1HZエンジン。アクセルに素直に反応し、ディーゼルらしからぬ素晴らしいレスポンスとパフォーマンスを発揮します。仕事で乗っていた70(1PZ)とは別物です。40のB型エンジンの揺さぶるような振動もありません。燃費は排気量相当です(平均8.9~9.0km/リットル)。
インパネです。70がデビューした当時からほとんど変化はなく、ところどころ鉄板がむき出しになっている無骨なものですが、乗用車のような今時四駆と比べると、ずいぶんそれらしさはあるかもしれません(ステアリングとシフトノブは社外品に交換しています)。SUVではなくCCVですね。
70はこんな車両です
- 悪路を走れる。
- ディーゼル大排気量である。
- 貨物車である
- 4ドアがある
- 頑丈(なはず)である
- 洗車が大変(大きい)、だから滅多に洗わなかった
- よく「昔のランクル?」「中古車?」といわれることがあった
- ハンドルが切れない(フロントサスの構造上仕方がないか)
- リヤのオーバーハングが大きい
- タイヤの減りが早い
頑丈だから20年は乗れるはずだったけど、以下の理由により乗り換えてしまいました。6年のって走行54,000km、下取り価格85万円。今なら下取り3桁は堅かったね・・。価格や燃料の高騰により、もう二度とこの手の車両を購入することはできないでしょう。
- 毎年の車検はつらい(約10万円)
- 毎年のタイヤ交換もつらい(安いJeepserviceでも約5万円)
- バッテリーも一度に2個交換!
- 燃料が軽油でも毎回80リットルも入れるのはつらいかな
- 子供が3人になったので(チャイルドシート付けたら5人乗車は不可能)
コメント