沈下橋とは?
ご存知の方も、そうでない方もいらっしゃるでしょうが、改めて沈下橋とはどのような橋なのでしょうか。沈下橋とは、河川の水面近くに架けられた橋であり、川が増水した時には水没してしまう橋のことです。
沈下橋とは
- 桁下の空間が小さく、河川増水時には水没(沈下)してしまう橋
沈下橋の特徴
- 水の抵抗を受けにくくするため欄干(てすり、防護柵)がない
- 同様の理由で桁高が小さく、桁の外縁が丸い場合が多い
- 路面と水面との距離が近いため、水に親しみが持てる
- 建設費が永久橋に比べて安い
- 川の流れを妨げるため、現在は建設できない
かつては、工事費の安さと工事に必要な期間の短さから、四万十川にも多くの橋が架けられましたが、現在は「河川法」という法律の定めにより、新たに河川を横断する沈下橋を架けることは認められません。ちょっと専門的な内容になりますが、沈下橋(潜水橋)は、河川法・河川管理施設等構造令で規定されている次の規定値を満たしていません。
- 阻害率:原則5%以内、特例6%以内
- 基準径間長:L=20+0.005Q 以上
- 余裕高:0.6m~2.0m以上
河川管理者の立場からは、「ありがたくない構造物」といえるのです。
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