PCアップグレード顛末記

01コンピューター

※この投稿は旧サイトからそのまま記事を移行したものであり、内容は作成当時のままです。ご容赦ください。

2002.8.17

PCアップグレード顛末(その1)

 デジタルカメラを購入した後、画像を扱うことが以前より格段に多くなりました。で、soket7のマザーボードとAMD_K6-2に限界を感じ、おまけにHDDの容量も非常に厳しくなってきたためPCの中身を全部入れ替えることにしました。今までメモリを増設したりCD-ROMをDVDに替えたりHDDを替えたりしたことはあったけど、マザーボードを含むPC総組み替えは初挑戦です。ちょっと不安。

 7月20日、高知市内の某店(エ○クトリック○ーツ高知)へ。20,21日はELPの夏祭りらしい。駐車場で焼き鳥焼いたりビール飲んだりしている。うらやましく思いながら店内へ。最速は求めず、安くてそこそこ速いもの・・といえばAthlonしかない。中速Athlonシステムを構築することに。

名称メーカー・型番
マザーボードASUS A7V266EX KT266A
CPUAMD AthlonXP 1800+バルク
CPUクーラーCanopus FirebirdR5
HDDIBM IC35LO60AVVA
OSMicrosoft WindowsXP HomeEdition
HDDフレーム

 CD-ROMは今使っているLogitecのCD-R/RW/DVD-ROMがあるし、LANは今のPCにあるし、メモリも256MB今のPCにあるし・・これでOK!と一路我が家へ。
 ここから苦難の日々が始まります。

PCアップグレード顛末(その2)

 高知市から飛んでかえって早速組み立てだ。
今までお世話になったK-6のシステムをばらしにかかります。もう何回もケースは開け閉めしているので簡単にばらせました。

  1. まず、ボードについているIDE/電源/LEDのコネクタをはずす。
  2. 次に、AGP/PCIについているビデオカードとSCSIカードをはずす(もうSCSIは使うことはないだろう・・でお蔵入り)。
  3. 次に、LANカードを・・・おっと、これはPCIじゃなくISAバスだった・・・てことは使えない。ダメージ1。
  4. 次にメモリをはずす。→OK。ショートさせないようにお大事に。
  5. 早くもここで、既存のLANカードがISAだったことにショックを受ける。新しいボードにはISAバスなんかありません。

 めげずに新ボードを組み込みに入ります。ディップスイッチなんかはデフォルトでOK。ほとんどBIOS設定画面で変更できるようだ。

  1. まずはCPUをソケットへ装着。すんなり入った。
  2. 続いてグリスを塗って、CPUクーラーを装着。結構力のいる作業。かっちり入る。
  3. そしてメモリを装着・・・はいらん。懸命に力を入れても入らない。切り込みが逆か?切り込みの長さが違うみたいだぞ・・・。
  4. あわてて英文のマザーボードのマニュアルをめくる。なになに、184ピン・・・?。今あるのは168ピンのSD-RAMだぞ。
  5. やっとここで今のメモリが使えないことに気づく。ダメージ256MB!!

 放心状態のまま、深夜までおよんだ作業を一時中断。どっと疲れがでできた→爆睡(夢にまでメモリが出てきたぞ)。

PCアップグレード顛末(その3)

 LANカードとメモリが使えないショック(?)も醒めやらぬ翌日、もう高知まで行くのは大変なので宇和島市の某電気店へ(デ○キのダ○ナマ○ト宇和島店)。あればいいけどなー・・と店内を物色。

 ありました。やはりこういう店にはバルク品のメモリーなんて置いてない。IOデータとメルコの(多少色あせた)箱入りメモリがケースに積まれていました。めでたしめでたし。くれぐれも間違わすに184ピンだぞ。。
 手にとって値段を見てびっくり!!
 I-OデータのDR266A-256MX 18,799円!!
 一瞬倒れそうになりながら、これがないとPCが動かない→本当に散財してしまう→仕方がない。心を鬼(?)にして、メモリを1箱とLANカード(これもメルコのLGY-PCI-TL 10Mbだぞ!)1箱を手にレジへ。

「ありがとうございました」・・・レジのお姉さんの明るい笑顔が痛かった。

あわてて帰って、再度組み立て開始(今度こそ大丈夫だ)。
今度はメモリもきちんと入った。
マザーボードをケースに入れて、HDDは今使っているのをそのまま使おう。
電源/IDE/LEDのケーブルをつないで、ケースを閉じる前に、正しく電源が入るかどうか確認。
スイッチオン・・・・CRTからは「信号なし」の冷たいメッセージ。

 電源は入り、CPUクーラーのファンは回るのに起動しない・・。BIOS画面すらでない。LEDもつかない。あわてて電源を切り配線を確認。メモリもきちんとささっている。IDEのケーブルもOK。
LEDは極性があるらしいから、左右を入れ替えて再度電源投入。
LEDはついたけど、「信号なし」。。。
壊れたか・・・大散財か・・・!?

PCアップグレード顛末(その4)

起動しないPCを前に頭を抱える。このままでは本当に大散財だ・・・。とにかく原因を探さなければ。

原因を探るべく、次のことをしてみた。

  1. 60GBの新規HDDを古いシステムでフォーマットして、新システムにつないで起動→ダメ
  2. IDEのケーブルを40ピンから80ピンへ変更→ダメ
  3. もう一度電源/IDE/LED/メモリの差し込みを確認→ダメ
  4. ビデオカードだけにしてみる→ダメ
  5. ビデオカードの刺さり具合確認→ダメ

ばらす→電源オン→ダメ→ばらす→電源オン→ダメ→ばらす
この繰り返しが延々と続く・・・壊れたか?相性か?IOデータのメモリはダメなのか?
CPUが変わるとHDDを認識しないという話もあるらしい・・。
ひょっとしたらマザーボードかCPUが不良品かも・・・。

 2~3日試したあげく、ついにギブアップ。ELPへ助けを求めると「一度確認させてください」とのことだったので、週末に再度高知市へ向かうことに。
 7月27日に高知市へ。ELPへつくと直ちに本体を持ち込む。店員さん早速ばらしにかかる。

店員「マザーボードの背面にキズがありますね。ショートしたかも。ダメかもしれません。」
私「・・・(そういえば組み付けのとき金具に当たっていたような)」
店員「とりあえずCPUを替えてみます。あれ、CPUファンの取り付け方向が違いますよ。」
私「え?(Athlonは放熱しないとぶっ壊れる・・・)」
とりあえずCPUを差し替えて、マザーボードとCPUとメモリとビデオカードのみという状態で確認作業。電源オン・・・長い・・・・お、表示がでた!!
店員「マザーボードはOKですね。CPUを確認してみましょう。」
私が購入したCPUを差し、再度電源投入。・・・・・・長い・・・・・おお、表示がでた!!
店員「CPUが完全にささっていなかったみたいですね。壊れてはないですよ。」

よかった。大散財にならなくてすんだ。
マザーボードをケースに戻し、再度電源をいれ確認。無事映る。
店員「サポート料1,000円になります」(税込み1,050円)
 1,000円ですめば安いこと。ありがとうございました(と同時に、情けない・・・こんな初歩的なことで悩んでいたとは・・・)。電源は250Wでも大丈夫らしいが、放熱対策のためついでにケースファンとネットを購入。2点で約1,000円

 今度こそは大丈夫。家に帰って再再度組み立て開始。
 新規部品をすべて組み込み電源投入。映った!!(当たり前か)。しかし、OSが入っていないので使えない。で、WindowsXPのインストールをすることに。
 ここでも少し時間がかかってしまった。なぜかというと、WindowsXPのCD-ROMに入っている「setup.exe」は、win32環境でないと作動しないようで、いろいろドキュメントを読んでみたりMicrosoftのHomepageで情報を見てみると、なんと起動ディスクの作成が必要で、新規にFDが6枚もいるとのこと。作成用のプログラムをダウンロードして起動ディスクを作らないとインストールができない・・・・。仕方なく、控え機Powermac7600でダウンロード。しかし、Macで起動ディスクが作れる訳ないですね。
 新しいマシンに前に使っていたHDD(Windows2000入り)をマスター接続して、Windows2000起動を試みるが起動しない。やはりCPUが違うと起動は無理みたい。仕方なく、次の作業を行うことに。

  1. FDISKで古いHDDの基本領域を削除し、win98をインストール。
  2. win98のセットアップ完了後にMicrosoftのHomepageから作成用プログラムをダウンロード
  3. 作成用プログラムから6枚の起動ディスクを作成
  4. 新しいHDDをマスター接続、古いHDDをスレーブで接続(データ交換のため)
  5. さっき作った起動ディスクからWindowsXPのセットアップを開始
  6. 無事終了。データを新ディスクに移動、旧ディスクをとりはずす(5インチベイに取り付け金具で取り付けできなかったため)

 やっとやっと新しい環境でWindowsXPが起動するようになりました。時間かかりましたけど大変お勉強になりました。また機会(と予算)があれば、今度はケースも購入して自作にチャレンジしたいと思います。今度はItaniumが出回った頃になるかしら・・・。
 気をつけよう、メモリとCPUの差し込み方。

今回のPC中身総入れ替えに要した費用
合計 78,214円(あと高知市2往復、宇和島市1往復のガソリン代ね)

 これだけあれば、ショップブランドの同程度のPCが購入できたかもしれません・・。
I-Oデータのメモリーは、後日同社のHomepageで確認したところ、同社オンライン販売価格が19,800円だったので「良し」としましょう。


  • 2022年に過去を振り返ってみると、PCのことには多少自信があったといいながら、こんなお粗末なことをしていました。
  • ボードや内部パーツは、ソケット形状が多々あります。古いパーツの賞味期限は非常に短いです。
  • 生半可な知識でPC組立なんかしないで、メーカー/ショップのおすすめパッケージされたものを購入するのが安全ですね。
  • おじさんは、もうPC/パーツの進化についていけません。

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